白内障の症状は?

白内障は、目の中にあるレンズが徐々に白く濁っていく病気で、見え方に関する様々な症状が起きます。当サイトでは、白内障手術の経験者100名にアンケートを実施。どのような症状が表れていたかについて、症状を大きく分類してみました。

アンケートグラフ(症状について)

当サイトの編集チームは、白内障手術を実際に経験した方100人にアンケートを実施しました。
調査対象:44歳~89歳までの白内障手術の経験がある男女、調査機関:アスマーク利用、調査期間:2022年7月7日調査、調査人数(有効回答数など):100人

特徴的な症状としては、目のかすみ、視力の低下、光の眩しさ、物が二重に見えることなどがありました。このページでは、これらを含む特徴的な症状について紹介していきます。

目がかすむ

白内障では「目のかすみ」を訴える患者さんが多くいます。白内障とは、目の中でレンズの役割をしている透明な水晶体が白く濁っていく病気です。白内障になったからといって急に真っ白くなっていくわけではなく、少しずつ白く濁っていくため、だんだんと目に入る光の量が減ります。

例えて言うなら、ガラスが少しずつ結露などで曇っていくように、だんだんと見えにくくなり、目がかすむという症状が現れます。

視力が低下する

白内障では「視力の低下」を感じる方がいます。白内障では、目の中のレンズである水晶体が濁っていくとともに、レンズが硬くなります。目はこのレンズの厚みを変えることによって、遠くも近くも見えるように調整しますが、レンズが硬くなると調節がうまくいきません。このため、ピントが合わず視力の低下を感じます。

視力の低下に対しては、メガネの度数を調節することで対応が可能ですが、目のかすみは残ります。

光を眩しく感じる

白内障では「光を眩しく」感じやすくなります。目の中のレンズが濁っていくと、光が通りにくくなるので光を眩しく感じるという話は少し違和感があるかもしれません。白内障になると、目のレンズを光が真っ直ぐ通り抜けることが難しくなり、レンズの中でいろんな方向に反射。これは乱反射という現象です。

特に夜など暗い時には目が多くの光を取り込むために瞳孔が開くので、車のヘッドライトなどの強い光を見た時に眩しさを感じやすくなります。また、光が滲んで見えるようになる場合も。

ものが二重・三重に
見える

白内障の方が片目でものを見た場合「二重・三重に重なって見える」場合があります。白内障は、目のレンズが一定に濁っていくわけではなく、まだらに濁っていきます。透明な部分では光は真っ直ぐ目の中に入りますが、濁っている部分では光が弱まる、光が曲がるといった現象が発生。全ての光が真っ直ぐ目の中に届くはずが、屈折が起こることでピントが合わず、二重・三重に見えます。

この現象は特に夜、片目で月などを見た際に顕著に現れます。

老眼が治った感じがする

白内障では「老眼が治った」と感じる場合があります。視力低下の話の中でレンズが硬くなるということを書きましたが、レンズが硬くなることで近視が進行。老眼によって見えにくくなった近くのものが、見えやすく感じるようになります。

一般的に白内障は高齢の方がかかる病気です。高齢者は老眼が進むため、白内障による近視によって老眼が治ったと感じます。ただ、この現象は一時的なもの。そのまま放っておくと近視が進み、視力が低下します。なお、遠くをみる時には視力の低下を感じます。

まとめ

白内障では、目のレンズが白く濁ることによって、目がかすむ、視力が低下する、ものが重なって見える、光が眩しいなど、実際の見え方に関する症状の他に、老眼が治ったように感じるという意外な症状も経験します。白内障は徐々に進行することから、紹介した症状に気づくことが遅れてしまい、かなり進行した状況で白内障が見つかる場合も。早期に発見するためにも、高齢の方は定期的な眼科受診が必要です。

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