白内障手術の保険適用について

白内障手術は、診療報酬が設定されているため、基本的には保険適用されます。ただし、眼内レンズの種類によっては保険診療でまかなえない費用が発生 することに。先進の高性能眼内レンズを選択した場合、手術費用を含めて全て自己負担となる場合があるので解説します。

保険適用の条件

白内障の手術は医療保険の適用になり、その費用負担が軽減されます。白内障の手術では、白く濁ってしまったレンズ(水晶体)を取り除き、その場所に眼内レンズを挿入。この時目の中に入れる眼内レンズの種類によって保険適用されるかどうかが決まり、単焦点レンズと呼ばれる、一つの距離でのみピントが合うレンズの場合は保険適用になります。

また、2020年4月から一部の多焦点レンズ(2つの距離でピントが合う眼内レンズ)で、手術費用とレンズの費用の一部が保険適用されることに。しかし、先進の高性能眼内レンズは自由診療であり、手術費用も含めて全て自己負担となります。

費用の違い・目安

白内障の手術に対する医療費は診療報酬で決まっており、単焦点レンズを入れる場合には片目だと178,880円、両目だと321,300円です。自己負担3割で考えると、片目は約5万円両目の場合約10万円を負担することになります。

多焦点レンズを使用した場合、2020年から手術費用とレンズ代の一部の費用が保険で賄えるようになり、レンズ代の差額を負担すれば保険診療で手術を受けられるようになりました。多焦点レンズを使用する場合のレンズ代の差額は片目で20万円程度発生し、保険と併用して片目で25万円ほどかかります。

さらに高性能な多焦点レンズだと手術代を含めて全額自己負担となるので、片目で50万円を超える場合も。なお、保険が使えない部分は医療機関によって価格が異なるため注意が必要です。

まとめ

白内障の手術にかかる費用は、3割負担で片目が約5万円。しかし性能の高いレンズを希望する場合にはレンズ代の差額や、場合によっては手術費用まで負担しなければならず、片目で25万円から50万円を超える可能性も。2020年から保険適用の幅が広がり、自己負担額を抑えながら眼内レンズの選択肢が増えたことは喜ばしい改定です。なお、保険外での治療費は病院ごとに異なるので、病院選びも重要です。

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