白内障手術を受ける際には必ず麻酔を行いますが、目の手術となると、痛みが本当にないのか不安になりますよね。当サイトの編集部は、白内障手術経験者の100名の方にアンケートを実施。痛みがあったかどうかを聞いてみました。
当サイトの編集チームは、白内障手術を実際に経験した方100人にアンケートを実施しました。
調査対象:44歳~89歳までの白内障手術の経験がある男女、調査機関:アスマーク利用、調査期間:2022年7月7日調査、調査人数(有効回答数など):100人
結果は、8割以上の方が「痛みは感じなかった」と答えています。もちろん個人差はあり、麻酔をする際に染みたり、痛みを感じたりする方もいます。このページでは、白内障手術の際に使用される麻酔について紹介しています。
点眼麻酔は、目薬で行う麻酔です。目の表面に対して行う麻酔で、点眼であることから麻酔をするときに痛みを感じる方はほぼいないでしょう。ただし、目を動かす筋肉や視神経に対しては無麻酔となります。手術時に一点を凝視するように指示を受けるため、目を動かさないように努めることを求められる場合があります。
注射による麻酔には、「球後麻酔」と「テノン嚢下麻酔」の2つがあります。球後麻酔は目の裏側に向けて深く針を刺して麻酔を実施するため、目の筋肉を含めてしっかり麻酔がかかる一方、相応の痛みを伴います。テノン嚢下麻酔は、白目の表面に細い針を刺して行う麻酔。麻酔が効いている時間は短くなりますが、球後麻酔に比べれば痛みはほとんどありません。
白内障手術で全身麻酔をすることはほとんどありませんが、赤ちゃんや子供が白内障にかかった場合には全身麻酔にて手術を行います。麻酔薬は点滴などで血管の中に入れることで痛みをほぼ感じずに眠った状態で手術を進めることができます。全身麻酔の場合、痛みを感じるのは点滴の針を留置する時のみ。ただ、それなりのリスクを伴うため、大人の白内障手術では基本的に使用しません。
白内障手術にかかる時間は、白内障の状態や患者さんの状況によって異なりますが、概ね10分ほどです。手術前の準備や目の状態確認、目の消毒、術後の確認や回復などを含めて、来院から2~3時間程度で手術を終了し帰宅できます。様々なリスクを避ける意味でも、片目ずつ手術するのが一般的。ただ、両目同時に実施する場合は、病院で過ごす時間はそれよりも長くなります。
白内障手術には日帰り手術と入院手術がありますが、現在の白内障手術の多数を占めるとされている日帰り手術を念頭に、白内障手術の流れを説明します。手術日当日に病院に行くと、手術前の診察などがあった後、手術に備えて目の瞳孔を広げるため、また手術時の感染症を防ぐために複数の目薬を点眼し、準備します。続いて、点眼麻酔にて麻酔をかけることが一般的です。
麻酔がかかれば、器具をつかってまぶたを開いた状態を維持しながら、目の表面に切り込みを入れ、白濁した水晶体を超音波で破砕しながら吸引・除去します。その後、空になった水晶体嚢に眼内レンズを入れて固定すると手術は終了。術後は、診察を受け、手術からの回復を確認すれば帰宅できます。
白内障手術は通常、局所麻酔で対応するため、麻酔時以外の痛みは基本的にありません。また、日帰り手術が可能であり、点眼麻酔や注射の場合もテノン嚢下麻酔を採用しているクリニックが多く、麻酔を含めて痛みの心配をする必要はほとんどないでしょう。
手術時間は数時間程度のため、半日あれば終了します。加齢に伴って多くの方が経験する病気のため、クリニック側の経験も豊富であることが多いです。