手術後の大切な目を守り、合併症を防ぐためには、日常生活でいくつか気をつけていただきたい点があります。
目は非常にデリケートな器官ですので、少しの間、一緒に注意していきましょう。ここでは、手術後の注意点や避けるべき習慣について、分かりやすく解説します。
ここでは、手術後の時期ごとに、具体的な注意点や過ごし方について分かりやすく解説します。一緒に確認していきましょう。
手術直後は、目がデリケートで最も感染しやすい時期です。まずは無理せず、目を安静に保ち、感染予防に努めることが大切です。
【この時期のポイント】
何よりもまず「安静」と「清潔」を心がけ、目をこすったり、水を入れたりしないように注意しましょう。処方された点眼薬は忘れずに。
引き続き、感染予防が最も重要な時期です。日常生活での制限もまだ多いですが、目の回復のために大切な期間です。
【この時期のポイント】
洗顔・洗髪ができないのが少し辛い時期ですが、感染予防のためもう一息です。目に水や異物を入れないことを徹底しましょう。
目の状態が落ち着いてくる時期ですが、まだ完全ではありません。医師の許可を得ながら、少しずつ活動範囲を広げていきましょう。
【この時期のポイント】
少しずつ制限が解除されますが、自己判断せず、必ず医師の許可を得てから活動を再開しましょう。目の保護は引き続き大切です。
多くの場合、この時期になると視力も安定し、ほぼ普段通りの生活を送れるようになります。
【この時期のポイント】
普段通りの生活に戻れますが、油断は禁物。目の異常に気づけるようにし、定期検診でチェックを受けることが大切です。
手術後の生活に少し制限があることをお伝えしましたが、多くの方が手術によってクリアな視界を取り戻し、生活の質の向上を実感されています。
当サイトが白内障手術を経験された100名の方に行ったアンケート調査では、手術後の見え方や生活について、以下のような結果となりました。
約9割の方が、白内障手術後の見え方や生活に「満足」または「やや満足」と回答されており、手術によって生活の質が向上したと感じている方が多いことがわかります。手術後の注意点を守り、目を大切にケアすることが、この高い満足度につながっていると言えるでしょう。
白内障手術後数日~1ヶ月程度の、日常生活における注意点をまとめました。
手術後は感染に注意が必要で、術後1週間程度は洗顔・洗髪・お化粧などは控えましょう。また、外傷の危険性を伴う激しい運動や、視力が安定するまでの期間の運転などには気をつけましょう。
日常生活に注意が必要な期間の目安は1ヶ月程度。
以降は、物理的な衝撃や見え方に対する注意が中心で、日常生活は普段通り過ごせるでしょう。手術で入れる眼内レンズによって術後に裸眼でピントが合う範囲が異なります。
白内障手術の後に、裸眼で生活をしたい方は、多焦点眼内レンズを選ぶといいでしょう。
単焦点レンズと多焦点レンズの違いをまず知った上で、クリニックを選ぶようにしましょう。
▼表は横にスクロールできます
単焦点レンズ | 多焦点レンズ | |
---|---|---|
特徴 | ピントが合う距離は1点。 近くまたは遠くに合わせて選択する必要があるが、1点を鮮明な画質で見ることができる |
ピントが合う距離は多数。 近くも遠くも見えやすくなり、中には中間距離にピントが合うものも存在する |
メリット |
・色の濃淡の判別がしやすい ・まぶしさを感じるハロー・グレア現象が起こりにくい |
・眼鏡を外した生活が期待できる ・パソコンやスマホ、スポーツなど、生活上様々なシーンに適応できる視力になる |
デメリット | ・手術後は眼鏡が必須になる |
・色の濃淡の判別がしづらいことがある ・ハロー、グレア現象が起こりやすい |
治療費 | 治療費・レンズ費共に保険が適用 ※レーザー手術の場合は自由診療となる |
【厚労省認可あり】 治療費:保険適用 レンズ費:自由診療 【厚労省認可なし】 治療費・レンズ費共に自由診療 |
向いているのはこんな人 |
・費用を抑えたい人 ・画質の鮮明さを重視する人 ・色の濃淡の判別が必要な仕事、趣味を持っている人 |
・できるだけ眼鏡を使いたくない人 ・目に白内障以外の病気がない人 ・完璧を求め過ぎない人 |
単焦点眼内レンズの画像:
画像参照元URL:https://eye-care-clinic.jp/tokyo/treatment-multifocal
多焦点眼内レンズの画像:/p>
画像参照元URL:https://eye-care-clinic.jp/tokyo/treatment-multifocal
多焦点眼内レンズは、裸眼での生活を快適にすることを目指しています。
保険適応外になりますが、
ちょっとしたことでメガネやコンタクトをしなければいけないことや、作り替えに不便を感じている人は、
多焦点眼内レンズを選ぶことで、メガネやコンタクトを装着する煩わしさから解放されるでしょう。
単焦点レンズか多焦点眼内レンズかの選択だけでなく眼内レンズには様々な種類があるので、
眼の状態やライフスタイルを踏まえ、医師と相談した上で決めることをおすすめします。
年間2000件を超える白内障手術実績を有する「アイケアクリニック」の松本医師。(2023年10月1日調査時点)。患者の「見え方」に対する幅広いニーズに対応するため、20種類以上の多種多様な眼内レンズを用意しています。
その知見の深さから、公式Youtubeチャンネル(※)で、白内障手術や多焦点眼内レンズの正しい情報発信にも取り組まれています。
※公式youtubeチャンネルへ遷移します。
以下では、白内障手術を行うにあたって欠かせない条件である、単焦点レンズと多焦点レンズの両方に対応しているクリニックを都道府県ごとに紹介しています。